K-ビューティ特集 第3回 ― セシン入門
ビューティ

韓国セシン(あかすり)入門

受け方と料金の目安。肌管理の前に、まず全身の古い角質を落とす日をつくる——韓国のお風呂文化から生まれたセシンを、場所の選び方から整理した。

チムジルバンのセシンコーナー

「ソウルに行ったら、あかすりを受けてみたい」。日本からソウルのセシン(あかすり)を検索する動きは、この5年で大きく伸びた。肌管理のクリニックと並んで、いま渡韓美容の定番になりつつあるメニューだ。

セシンとは、湯で十分に温まってふやかした肌の古い角質を、専用のタオルで落としていく韓国の入浴ケア。日本にもあかすりはあるが、韓国の浴場では「お風呂に入ること」と一体の文化として根づいている点が違う。この記事では、受ける場所の種類、実際の流れ、料金の目安を整理する。

1. 受ける場所は2タイプ

ひとつ目は、チムジルバンやサウナの浴場内にあるセシンコーナー。入館料を払って湯につかり、浴場の一角で受ける形式だ。館内での飲食や追加メニューは、ロッカーの鍵に記録して退館時にまとめて精算する仕組みが一般的。気軽に受けられる反面、週末は順番待ちが出ることもある。

ふたつ目は、セシン専門店やスパ。個室で受けられる店が多く、予約制が基本。静かに受けたい人向けだが、料金は上がる。どちらが正解というより、「浴場の文化ごと楽しむ」か「個室で静かに受ける」かの違いだ。

チムジルバンのセシンコーナーとサウナ室、湯船

2. 流れ ― 大事なのは「先に温まる」こと

セシンは、いきなり始めるものではない。まず浴槽やシャワーで20〜30分ほど体を温め、角質がふやけた状態にしてから受けるのが韓国の浴場での基本の流れだ。ここを飛ばすと、肌への負担が増える。

施術はベッドに横になって受ける。全身を部位ごとに、タオルで角質を落としていく。所要時間は基本コースで20〜40分ほど。終わったらシャワーで流し、希望すればオイルマッサージやフェイスパック、シャンプーなどのオプションを足すこともできる。

編集部メモ:力加減は調整できる。痛みを感じたら、我慢せず伝えること。「アッパヨ(痛いです)」という韓国語でも、ジェスチャーでも伝わる。最初は弱めから始めてもらうのが、無理のない受け方だ。

3. 料金の目安

セシンの料金は、「入館料+施術代」の合計で見るのがポイントだ。施術代だけ見ると安く感じるが、入館料が別にかかる施設がほとんどだ。

料金の目安まとめ(入館料+施術代)

  • チムジルバン・サウナの入館料 1万〜1万6,000ウォン(夜間は割増の施設も)
  • 基本セシン 2万〜3万5,000ウォン(20〜40分)
  • 全身コース(セシン+マッサージ+パック等) 5万〜9万ウォン
  • 個室の専門店・スパ 9万9,000ウォン〜(施術代のみの目安)

※ 施設・コース内容によって異なります。あくまで目安としてご覧ください。チムジルバンで基本セシンなら、合計3万〜5万ウォンほどがひとつの基準です。

4. 肌を痛めないための注意点

セシンは角質を物理的に落とすケアなので、肌の状態を選ぶ。日焼け直後、肌荒れや傷があるとき、肌が敏感になっているときは控えたほうがいい。飲酒後の入浴そのものも、浴場では断られることがある。

施術後は、肌が乾燥しやすい状態になっている。保湿をいつもより丁寧にすること。あわせて、同じ日に強いピーリング系の肌管理を重ねるのは避け、予定は分けて組むのが安全だ。浴場内はスマートフォンの使用が禁止されている施設がほとんどなので、マナーとして覚えておきたい。

セシンの日は、「落とす日」。肌管理の「整える日」とは、役割が違う。
まとめ

初めてなら、順番はこうだ。①チムジルバンで入館し、湯でしっかり温まる。②基本セシンを受ける。③合計は入館料込みで3万〜5万ウォンが目安。肌管理を受けるなら別の日に回し、「落とす日」と「整える日」を分けること。それが、韓国のお風呂文化のいちばん自然な使い方だ。2泊3日でどう組み込むかは、モデルコースの記事で時間割にした。

文:ミナ

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